毎年この時期になると、至るところで「確定申告しなきゃ…」というささやきが聞こえてきますね。
申告期限までは余裕があるけど、早く終わらせてスッキリしたい!e-Taxでパパッと済ませちゃおう!と、勢いで行った確定申告。
スッキリしたのは束の間、なんとその申告に致命的なミスが発覚した上に、申告する必要がそもそも無かったことが判明したことはありますか?(無いだろ)
私はあります。(あるんかい)
e-Taxを何度見ても、取り下げ・取消・削除のボタンはない…
今回は、税務署に相談しながら、確定申告を取り下げた時の話をしたいと思います。
e-Taxでは確定申告の取り消しはできない
しなくてもいい申告をした上に、申告内容を間違えたある日のこと。
いうてもe-Taxで申告を取り下げればええやろ、と甘く考えていた私。
あれ…?
青くなっちゃってどうしたの?
無い!申告取り消しのボタンが無いんだにゃ…!
そう。 国税電子申告・納税システム(e-Tax)には、確定申告の「削除」・「取り消し」・「取り下げ」・「撤回」などのボタンはありません。
基本的な考え方として、誤って確定申告してしまった場合は、正しい確定申告をもう一度行うことで訂正される、というもの。
税務署に電話で相談しました
私の希望は、以下の理由から「e-Taxで行った、誤った内容の確定申告そのものを無かったことにしたい」というものでした。
- 年収2000万円以下のサラリーウーマンで、会社で年末調整を行っている。
- ワンストップ申請で、複数自治体にふるさと納税をしている。
- 副業による所得が20万円以下であり、特例措置により所得税の申告が不要である。
自己判断で行動して、違法行為になることだけは避けたい。そう思った私は、悩んでいる時間も惜しかったので、 確定申告電話相談センター(最寄りの税務署)へ電話で相談しました。
かくかくしかじかですにゃ
ねっこさんの場合、たしかに確定申告の必要はありませんね。e-Taxで行った申告はこちらでいったん止めておきますので、「確定申告の取り下げ書」を書いて、○○税務署の私宛に送ってください。
フォーマットはありますかにゃ?
フォーマットはありません。所得税は申告不要ですが、住民税は申告が必要なので、忘れずに行ってくださいね。税務署ではなく自治体の管轄になりますので、そちらへお問い合わせください。
ご親切にどうもですにゃ!
確定申告の取下書を書いてみた
「確定申告 取り下げ」で検索すると、文例やフォーマットが出てきますので、そちらを参考に作成しました。
下記を業務文書っぽくレイアウトしたものを印刷し、税務署へ郵送しました。
- 取下書を書いた日付
- 税務署長宛
- こちらの住所・電話番号・氏名
- 何月何日に申請した確定申告を取り下げたい旨とその理由
これから取下書を書きたいという方は、まずは最寄りの税務署に問い合わせの上、取下書を提出されたい旨を相談すると確実かと思います。
ねっこの場合、電話対応してくださった税務署職員の方宛に郵送しました。
郵送して数日後、担当職員の方へお電話し、「取下書が受理され、申告が取り下げとなった」旨も確認できました。これにて一安心です。
住民税を申告したよ
税務署職員の方が指摘したように、私の場合は、特例措置により所得税の申告は不要ですが、住民税の申告が必要です。
住民税には、所得税のような特例措置が無いためです。
住民税の申告には、e-Taxのような電子申請システムが無いため、自治体に問い合わせながら、しっかり住民税をアナログ申告しました。
今回問い合わせた際、税務署職員の方も、自治体職員の方も、忙しい中でも詳しく丁寧に説明して頂けました。
大切な納税に関することですから、自己判断ではなく、きちんと確認して正しく行動することが大事だな!と改めて思いました。
しなくてもいい申告を、間違った内容で申請するってなかなかだよね
勢いで行動してしまうのは、僕の悪い癖…
みんなはよく確認してから申告してね!